愉快なステレオ・タイプ

こんにちは。あるペンです。

 あるペンが、物凄く小さい頃の話なのですが、アメリカでオリンピックが開催されました。ぼんやりとだけ覚えています。逆に、とても鮮明に覚えているのが、長嶋 茂雄氏による、金メダリスト・カール・ルイス氏へのインタビュー。長嶋氏の呼びかけが、第一声。

「ヘイ・カール!」だったんです。何度も何度も振り返るまで、「ヘイ・カール! ヘイ・カール!」と連呼していました。

 あるペン、何だか親戚のオジサンが知らない人を呼び捨てにしているように感じて、「日本の恥! やめてー」と子ども心に思っていたのです。

 4年前、あるペンにはアメリカ人の友人で、マイクという子がいまして。(コロナ禍で帰国しちゃいました)マイクにその長嶋氏の「ヘイ・カール!」が凄く恥ずかしかったと、話したんです。そしたらば・・・・・・。

「そのオジサンは、『ヘイ・カール!』で合ってる」
「馴れ馴れしくない?」
「アメリカ人、気にしない」

 なんだ、その『インディアン、嘘つかない』みたいなの。(もっと昔、そんな童謡があったのです。今は言っちゃいけない言葉。正しくは『ネイティブ・アメリカン』)

 曰く、アメリカ人は苗字で呼ばれると、よそよそし過ぎに感じ、その上『なんだ、コイツは。ビジネスでも持ち掛けてくるんじゃないか?』と警戒するそうです。だから、長嶋氏は生来の天真爛漫さで、正解を引き当てていたわけです。

 そこで、あるペンはもう一つ童謡を思い出していました。みなさん、『トレロカモミロ』ってご存じですか? 『トレロカモミロ とても寝坊助 闘いよりも昼寝が好き』という歌詞なのです。ちなみに、『トレロ』は『闘牛士』という意味なので、訳すると『カモミロ闘牛士』。勿論、スペイン人です。これもまた、『インディアン、嘘つかない』的な、大きなイメージなんだろうと思って調べてみました。

 訳詞・阪田 寛夫、作曲・スペイン童謡。

 お? スペインの歌なの??と、あるペンは好奇心の赴くまま、YouTubeで『トレロカモミロ』を検索してみたんです。原曲にあたるかなと。なんと、見事原曲にヒットしました。

 何言ってるのかは勿論、さっぱりわかりませんでした。しかし、アニメーションが、目覚まし時計に囲まれて眠る闘牛士。場面変わって、闘牛をベッド代わりに寝てしまう闘牛士。

 なぁーんだ、スペイン人も思ってるねやん。『スペイン人、とても寝坊助』って。スペインはとても暑いので、『シエスタ』(昼の睡眠休憩)をとる習慣があるそうです。おそらくそこからのイメージだとは思いますが。・・・・・・そうか、みんな薄々思っているのか。

 近年、紋切り型な国のイメージ(ステレオ・タイプ)はよくないと、規制される方向にあると聞きますが、やっぱり大枠では、『日本人、勤勉』とか、『アメリカ人、気にしない』とか、『スペイン人、とても寝坊助』とかはみんな思っているのだなぁと。

 あまりレッテル張りは良くないとは思いつつ、これもまた、一つの文化的な視点ではあるのかなと、思ったあるペンでした。

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